Life is short!

シンガポール在住 4児の母の徒然ブログ

探究授業とアイスクリーム

4年生の次女が今取り組んでいる探究テーマは、'consumer's choice'。消費者の選択が、環境や社会に与える影響について、考えています。

一つ目にリサーチしたのは、パーム油について。インターネットを駆使してわかったことは、安くて加工がしやすく、食品をはじめ石鹸や洗剤など様々な日用品にも使われていること。世界中で需要が大きい一方で、大規模プランテーションによる森林減少や生物多様性の喪失、地域住民の人権や労働問題など、問題も大きいことなど。次女は、パーム油とは何か、どんな製品に使われているか、どんな問題があるか、などをgoogle docのスライドにまとめていきます。(…と簡単に書いてますが、まず調べる、日本語で文章を作る、google translateにかける、妙な英語を母が修正する、英文音読、スライドに挿入、ビジュアルイメージを探す、といった長い工程です...)

家の中を探すと、カレーのルーと、石鹸にパーム油が使われていることが発覚。カレールーについては、原材料の日本語では「植物油脂」とだけしか書いていないのに、英語ではpalm oilとばっちり表記されてる!日本では曖昧な表記ができるようになっているために、消費者にとってはわかりにくく、パーム油の問題についても意識しにくいようになってるってことだよね、と話し合いました。「消費者の選択として、パーム油を使っている製品は買わないようにできるかなー?市販のルーを使わない、インドカレー風にしたらできるね!?」と提案したけど、やっぱりいわゆる「日本のカレーライス」大好きな次女は「うーん。。。!?」と悩んでましたっww

 

二つ目のリサーチは、フェアトレードについて。こちらについては、フェアトレードで生産された材料を使うアイスクリームメーカー「ベン&ジェリーズ」のお店をクラスのみんなで訪ねて、その歴史や理念、フェアトレードについてお話を聞き、アイスクリームも食べる!というお楽しみなフィールド・トリップが行われました。

ベン&ジェリーズがフェアトレードを大切にしてる企業だったなんて、私、全然知らなかった!ただの高級アイスの一つかと思ってた!早速HPを見てみると、「ベン&ジェリーズの関心」は、「フェアトレード」「結婚をフェアに」「温暖化対策」「平和を叶える」だって!めっちゃ社会派!先の衆院選でも、「選挙にいってアイスクリームをもらおう!」キャンペーンをやっていたなんて!私はもう、一気にB&Jファンになってしまったっ。http://www.benjerry.jp/

 アイスクリームは時々しか買わないけど、買うときはB&Jにする!と母が決意表明したことで(けっこう単純)、次女は「企業理念が消費者の選択を変えることもある」ことを実感。「B&Jが食べられるんだー!わーい!」とニコニコでした(時々、だけどねー笑)。そして、みんながフェアトレード製品を選んで買うようになれば、企業ももっとフェアトレードの製品を売るようになって、生産者の人ももっといい暮らしができるようになって、といういい循環になればいいね、と盛り上がりました!たぶん、各課題について娘の理解はまだおぼろげな感じだとは思うけど、こんな風に家で話題にできて、お互いどう思うか聞きあったり考えたりできるのは、とっても貴重な時間だなーと。探究授業に感謝です!

 というわけで、翌日早速、実は初めて、ベン&ジェリーズのアイスクリーム購入〜。美味しかった❤️

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